ホーリーバジルの成分、オイゲノール

 

ホーリーバジルがなぜ、「比類なきもの=tulsi」という名前が付いているのか…ミラクルハーブと言われる理由…

このハーブの持つポテンシャルの高さを、より具体的に知りたいと思いまして・・・まずはどんな成分が入っているのかを色々調べてみました。

一言でホーリーバジルと言っても、様々な品種があります。

また、土壌や成長過程、収穫時期や加工・保存条件など様々な影響を受けるので、全てのホーリーバジルが一様ではないんですね。文献によって様々な含有成分が書かれていたり、品種によっても随分異なることが分かりました。

ですので、ここではどの文献でも共通して書かれている、代表的な成分に焦点を当てていきたいと思います!

 

第1弾の今回は、ホーリーバジルの精油成分で多く含まれている「オイゲノール」。

オイゲノール?・・・初めてこの名前を聞く方も多いのではないでしょうか。

でも実はこのオイゲノール、みなさんも一度は嗅いだことのある匂いのようです👃

オイゲノールが沢山含まれている代表的な植物が「クローブ」、和名は「丁子」。

 

実は歯医者さんでこの丁子からとれるオイゲノールが使用されているとのことです。

このオイゲノールのにおいは、実はかなりたくさんの方がご存知のにおいであると予想される。どういう場面でご経験済みかというと、歯科治療である。歯科治療ではオイゲノールと酸化亜鉛粉末を混合したものを局所麻酔や鎮痛等の目的でしばしば使用するのだが、これが強くにおうのである。

引用元: 武田薬報ウェブ

歯科分野ではユージノールと言われているそうです。

歯の痛みに対する鎮痛作用・抗菌作用・抗炎症作用を持つことから,歯科領域で広く使用されている成分なんですね~。

さらにこの成分が持つ作用の可能性として・・・

パーキンソン病に有効の可能性(マウス),補足的抗菌剤となりうる可能性(モルモット),酸化ストレス低下放射線防御(マウス)

引用元:旭川医科大学 抗酸化機能分析研究センター

動物実験レベルではありますが、このような研究もされているんですね。

本日のまとめ:ホーリーバジル精油の成分には、抗菌・鎮痛・抗酸化・抗炎症作用として働くオイゲノールが含まれている。

最後まで読んでいただきありがとうございました!次回もお楽しみに✨✨

 

参考文献:Chemical characterization of aroma compounds in essential oil isolated from ‘‘Holy Basil’’ (Ocimum tenuiflorum L.)
grown in India,Genet Resour Crop Evol (2013) 60:1727–1735